獣医さんに相談してみましょう③

獣医師監修

歯周病予防したいけれど、ハミガキができないときは?

歯磨きがうまくできません。
歯周病予防として、ハミガキをさせてくれない場合の対処法を教えてください。
                      (大阪府在住 柴犬さん 5歳)

健康なワンちゃんのお口は無臭

柴犬さんなので、口の中や歯を磨かせてくれないのでしょうか?
口腔内が健康ならばワンちゃんの口は無臭です。
もし、口臭がするのであれば、注意信号です。

動物病院で推奨するハミガキ商品

方法はいろいろあり、市販の歯磨き商品もたくさん販売されています。
しかし、謳い文句や過剰広告と思えるものが多く信頼に足りるものは残念ながら見当たりません。
それらの発売元に問い合わせをしましたが、評価できる調査結果や統計・試験結果を提示した会社はありませんでした。

動物病院でお薦めする製薬メーカーなどの商品は、プレセボや使用検証などがされているものがほとんどです。

かかりつけの動物病院でご相談いただき、試されてみてはいかがでしょうか?

ハミガキ商品の種類

全てではありませんが、多くの動物病院で推奨されているものの特徴をいくつか挙げてみます。


〇歯磨きペースト(舐めさせるタイプ)
※数社から発売されています。

25年以上前から動物病院で販売されているものは、2種類の酵素で歯垢を分解し歯石にさせないようにするものです。
使用料が少ないと十分な効果を得らえません。

また、ペーストが好きであれば、指やスプーンなどで舐めてもらうことからはじめて、舐めさせるときに歯や歯茎に塗るようにしていきます。 
最終的には歯磨きまでさせてくれるようになる子も少なくありません。 

〇チュウ(デンタルガム・牛皮タイプ、その他)
〇ガムタイプ(植物由来原料 その他)    

 ※それぞれ数社から発売されています。

物理的な歯磨きが主ですが、商品によっては酵素などが含まれ、歯垢を分解する工夫がされているものもあります。

〇飲水に混ぜるタイプ 

※数社から出ています。

これを与えていれば歯石や歯周病にならないということではありません。
あくまで、歯石をつきにくく歯周病の発生を軽減させるものとご理解ください。
殺菌タイプのものが多いですが、そうでないものもあります。

 

〇フードに混ぜる粉末 

腔内に直接作用するものではなく、唾液に作用するものもあります。

〇口腔内細菌のコントロール

口腔内の善玉菌、乳酸菌、殺菌、ハーブなどで口腔内の細菌をコントロールすることにより、口臭や歯石予防を行います。
これらも継続して使うことで効果が得られます。

○ラクトフェリンやプロボリス
※口腔内環境維持に役に立ちます。使用する場合は濃度にご注意ください。

これらの製品を組み合わせで使う場合、注意が必要です。

口腔内衛生管理の方法が異なると、きちんとした効果が得らえないからです。
殺菌、酵素、科学的平衡、善玉菌、唾液成分など、方向性を統一して行うことが必要になります。
かかりつけの動物病院でご相談されるとよいでしょう。

 

さいごに

特別療法食で特殊な粒をかむことにより歯垢、歯石の蓄積を軽減されることが科学的に証明されているものがあります。
必ず、動物病院で診察を受け、動物病院で処方してもらいご購入ください。

口腔内環境は、胃腸器の乱れや免疫の乱れでもトラブルを起こしやすく、歯石が付き、歯周炎・口内炎がおきやすくなります。

上薬研究所のサプレットPROは、霊芝・乳酸菌配合により健康を維持して免疫力とおなかの調子を整えることで、口腔内環境の正常化の補助となります。

追伸
キシリトールは、ご存知だともいますが、人で使う量でも犬にとっては低血糖、肝毒性が確認されています。
人用の歯磨き製品やグッズの使用はおすすめできません。


アイン動物病院  院長 美濃部五三男先生
麻布大学獣医学部卒業/麻布大学獣医学部附属家畜病院研究生
大阪府獣医師会学校飼育動物推進委員会・狂犬病予防対策推進委員会

1988‐1994 ダクタリ動物病院
久我山センター病院、大橋病院、堺病院(関西医療センター)勤務
1995 アイン動物病院 南千里病院 開院



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